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ファシリテーションとの出会い
私がファシリテーションという言葉を知ったのは5年ほど前です。
ある街作り会議に参加しました。30名程でとあるイベントの開催について議論しながらこれからの街作りをどうしていくのか話し合う場という事でした。
役所の方、大学教授の方、文化施設の方、NPOの方、建設関係の方様々な優秀な方が集まって話し合います。
一介のサラリーマンだった私はその議論を聞きながらつぶやいてしまいました。
「なんてひどい会議だろう・・・」
みんな自分の意見を勝手気ままにいい、だんだんと民間の方々がそんな考えだからだ、役所が無策だからだなどと互いの批判が始まります。
酷い会議の最中、10年前の事を思い出しました。
阪神大震災で実家を含む近隣の家が倒壊したとき、近隣の人々で集まってどうやって家を再建するかを話しあった会議です。

私の家は、10軒ほどの家が連棟式に並ぶ建売住宅でした。10軒同時に立てて建築申請をだせば昔のままの敷地面積で家が建て直せます。しかし1軒ずつ立てれば、建築基準法の関係で以前の2/3程度の敷地しか使えません。そこで集まって話し合ったわけです。

なんども繰り返された会議の結果は想像の通りだと思いますが、1軒ずつ立てることになり2部屋しか取れない家が建ちました。

街作りの話し合いを早々に退散したあと、たまたま本屋で2冊の本を手に取りました。

「会議なんてやめちまえ!-ひとつの会議も開かずに仕事を進める方法」スコット・スネア 著
「会議が絶対うまくいく法」マイケル・ドイル、デイヴィッド・ストラウス著

人は全員優秀です。優秀な人が集まってくだらない話しをし、くだらない結果を招く。

なぜこれが繰り返されるのでしょう。
by nisimanrui | 2006-07-26 20:10 | ファシリテーション
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