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マラドーナの神の手

>>こうした状況の根本的な原因は、西欧文化、つまり「競争主義」にあります。すべての領域すべての階層において競争主義がはたらいているのです。競争主義こそが経済活動の原動力であるとして崇められているのです。競争主義こそが、個人、組織の成長及び発展の礎とみなされており、進歩、改善にとっては不可欠と考えられているのです。
しかし現実はどうでしょうか。(中略)
競争原理に基づく今日のマネジメント手法がもたらすマイナスの効果は、残念ながら組織、いずれの環境においても明白です。
ですから、そのためのソリューションを見つけなければなりません。
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「二大博士から経営を学ぶ~デミングの知恵・ゴールドラットの理論」Dレポール&Oコーエン著

ここまで思い切って書いている本はないなぁと深く考えさせられる一節。

アダムスミスは、競争がきちんとおこれば神の手がはたらいて最適化されると言いました。

もしそうなら、給与制度などできちんと競争する仕組みを持っていれば、部長やプロジェクトマネージャー、社長なんてものはいりません。
競争システムを企業に入れて、経営者や部長などは全員リストラし、技術者・営業マンといった実働部隊だけの会社を作れば大幅に固定費を圧縮できて最強の会社ができあがる事になります。

が、現実はそんな簡単ではありません。神の手など存在しないです。

個々人の能力を最大発揮させるマネージャーが必要ですし、その人のマネジメント能力が成果を左右します。

あなたは組織をどうマネジメントしているのか。

すべての管理職は、この問いに具体的に答えられないと給料を貰っている価値はありません。
by nisimanrui | 2006-06-09 14:15 | コンサル日記
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